77億の感動


アメリカ在住のパフォーマーです。世界人口77億の感動研究中。プロフィールは下のカテゴリーから。
by KunikoTheater
プロフィールを見る
画像一覧

<   2008年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧

メイおばさん

オバマが大統領になりましたね。
政治経済に興味のある私は、ここで、ばぁ~っと書きまくるのですが、
書かないことにしませう。
政治経済、みんな言いたいことあるわけやし。
ちょっと新しい自分を探す私としては違うことを書けぇ~

これでイキます。
偶然スイートなことに遭遇したんです。

髪を変えにいった帰り、
日が沈むのを見ながら、お腹がグ~。
チャイニーズのスープが恋しくて、
いつか見た看板の店に入ることに。

パーキングはがらがらで、
ガラス越しに見える店内は数人しかいません。
ほんの10メートル近くに来ると、
中学生くらいの男のコと5歳くらいの女の子が、
オリンピック選手がゴールをきるように突っ走ってきたのです。
そして、なんと、私に抱きついた!

「アンティー・メイ!」

男のコは短いぼっちゃんカットで、
どらえもんののびた君で、
声を弾ませて、すごくうれしそうに言うのです。
「いつ帰ってきたの?とてもとても、とっても会いたかったよ。」

いやぁ~、そういわれても、、、。

女の子は、だっこの手を伸ばしている。
しゃぁないなぁ~。だっこ。
パステルピンクのうさぎのシャツで、
少し眠そう。おいおい寝るな。

男のコに手を引かれ、店に入った。
すると、のびた君のおかあさんがカウンター越しに私をじっと見つめ、
7秒後に大声で笑った。

がはは、$%^&**(()))
中国語で、私の手を握り締めるのびたに話しかける。
すると、のびたは私の手を離し、狐につままれたような顔で言った。
「アイムソーリ。アンティ・メイだと思ったんだ」

女の子をだっこしたまま、私は笑ってしまった。
店にいた数人のなじみの客アメリカ人も、私をメイだと思った、という。

だっこした女の子をお母さんに渡して、私はとりあえずスープを注文した。
小さなカウンターでお母さんが言う。
「メイは私の妹よ。
一緒にここで働いてたんだけど、耳が急に悪くなって、聞こえなくなってしまったの。
だからジャクソンビルの聾唖者の学校にしばらく行って、手話を学んでいるの。
遠いから、1年も会ってないわ。
さみしいわ。
あなた、是非、また来てね。
今晩は、あなたのためにとびっきりおいしいスープを作るわ。」

そこにいたアメリカ人のひげもじゃも私をまじまじと見ながら、
「あんた、本当にメイじゃない?だははは。まぁ、ここに座りな。見てごらん。これは、メイが書いたんだぜ。アーティストだろ、え。俺っちの名前も書いてくれてな、うちの宝だぜ。」
小さな額にいくつかの漢字の習字があった。

他のじじばば連中も、メイの話をして盛り上がった。

メイはみんなから慕われてる人なのねぇ。
ほんの少しだったけれど、メイを疑似体験。
私はとてもスイートな気持ちになって、店を出ました。
カーラジオからは新大統領の課題が討論されている。
空には、それとはまったく関係ない三日月がのぼろうとしてた。
[PR]
by kunikotheater | 2008-11-10 01:45 | エッセイ

カテゴリ

全体
プロフィール
このブログのこころ
77億の感動の研究
ストーリーテリング
アメリカエンタメ情報
エッセイ
ランニング

ファン

ブログジャンル

画像一覧