77億の感動


アメリカ在住のパフォーマーです。世界人口77億の感動研究中。プロフィールは下のカテゴリーから。
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も一回、おかん!

フロリダの友達が大阪に観光に行くことになり、うちのおかんの家に泊まりたいそうな。

再び母との国際電話の会話。

あたし:
彼女は18日に大阪に着くから、その日からお願いね。

おかん:
その人、アメリカ人?

あたし:
アメリカ人やけど、日本語喋るよ。

おかん:ふうん。大阪は寒いで。ちゃんと言うてあげや。ほんで駅まで迎えにいったるから、電話しておいでって言うてあげや。

あたし:うん。ちゃんと言うとく。

おかん:ほんでな、日本はな、18日は日曜日や、ほんで19日は月曜日やで。ちゃんと言うときや。

あたし:アメリカかて、18日は日曜日や!

おかん:さよか。


God bless my Mom!
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# by kunikotheater | 2008-07-29 11:31 | エッセイ

お手上げだった

カッコイイ、としか言いようがない。
o○ ゜.*

友達が連れていってくれたカントリークラブのテニスコートで、170センチ位の女性二人が打ち合いをしていた。二人とも手足が長くて、アメリカ人にしてはやせていて、まるでモデルのようだった。

二人とも、とってもきれいなフォームで打ち合っているので、それはプロのようだった。休憩の時、近くのベンチに座っていたので、思わず見とれてしまった。二人共、青い目にブロンド、よく似ている。きっと姉妹。静かな笑顔をたたえて、喋っているのも、綺麗だった。

彼女達は、70歳くらいだと思う。
filaのテニススカートからすらりと伸びる足には皺が無数にあった。肩と腰をかばうように打つフォームは、ムダがなくしなやかで、ボールは矢のように走る。私が力任せに打つのよりずっと速い。そしてあまり走らずボールをいろんな角度から受け止めている。

一人がいいのを打つと、ラケットで拍手。楽しそう。

終わると、短いブロンドをかきあげ、白い肌のたるんだ頬に、しみの浮ぶ薄い唇。今、私の目の前にある70歳はこの上なく美しかった。私が隣のコートから見とれていたので、彼女達はにこっと笑った。

☆ ゜.*:..。

カッコイイ、としか言いようがなかった。
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# by kunikotheater | 2008-07-29 11:14 | エッセイ

マーサの旅

今朝、マーサの追悼公演の葉書が届いた。

彼女は、南フロリダ大学でフルートのクラスの教授だった。
もう10年以上も前のことだけど、私は彼女のクラスをとっていた。そのクラスはフルート専攻生徒ばかりで、選択でとっているへたっぴは私ひとりだった。あまりにもレベルはずれなので、やめようとしたら、
「下手な人ほど、上手になるのが速いのよ。この曲はどお?きっとあなた好きよ。」と、カルメンの曲を出されて、吹いてみると本当に楽しかった。日本の曲もやってみない?と竹田の子守唄をした。その時、鈴を鳴らすのが楽譜にあって、鈴代わりに、彼女は自分の車のキーを、じゃらっ、じゃらっと鳴らし、「あら、ひとつじゃ、音があんまりしないわね」
なぁんていって、他の生徒をどっかから捕まえてきて、「はい一緒にぃ」って調子をとり始め、おもしろがらせてくれた。

専攻のメンバーばかりの合奏のグループに私を入れてくれたこともあった。「クリスマスのコンサートをしましょ」
と、あちこちの老人ホームや教会に演奏にいった。
上手な人と一緒に合奏するのは楽しかったし、クリスマスの曲はおごそかで、フルートがもっともっと好きになった。
私は相変わらず下手だった(謙遜してるわけでなくただひたすらに下手だった)けど、マーサは、大学院のクラスに有名な演奏家が来て教えるから見にこない?とか電話してくる。場違いだから行きたくなかったけど、こんな私でも入れてくれるマーサの気持ちが嬉しかった。そして新しい音楽の側面に触れる演奏を聴いて、クラシック音楽の楽しさを教えてもらった。
こんな風に書くと、私は彼女の特別の生徒だったように見える。だけど彼女は生徒全員にそうだった。そして、みんなから愛された。

追悼公演、、、そうか、彼女、死んじゃったのか。

どっと涙が溢れた。
゜.*:..。o○



その夜、3時に目が覚めて、白み始めた窓の空を見てた。そして少し寝た。5時にまた目が覚めた。もう朝。オレンジと青と白色の空の朝。

人はなぜ生まれてくるのだろう?
いつか死ぬのになんのためにここにいるのだろう?

考えていたら、また眠くなった。
そして夢のなかばで思った。
心の奥に、とてもとても奥に、何かこう、突き上げてくるものがあって、私は、それがナニだか知りたくて、長い旅をしているような、気がした。

○..。o○ マーサの生きた情熱は、彼女の長い旅のどのへんだったのだろう?゜...。o
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# by kunikotheater | 2008-07-27 12:33 | エッセイ

図書館の暖炉

今、ペンシルバニアのヨークをいう街でショーをしています。

レンガの古い町並みと、一方通行のオフィス街のど真ん中にある図書館の中にある劇場でしました。
市民戦争(Civil War)の歴史に名を残すこの辺は、図書館も20世紀初期の建物で、中は5mの高い天井にシャンデリアときてます。古い木の本棚、棚のかどには美しい彫刻が入っており、床は大理石です。2階は、ホテルのパーティー会場のような部屋でした。70年代から、修復と改装を重ねて、中2階にはコンピュータの部屋とティーンの部屋ができ、そこにはそれぞれ30台以上のコンピュータがあります。

図書館のディレクターが言いました。
「この辺は低収入の家族、福祉を受けている人、が多いのよ。だからここはそういう人たちが、コンピュータを使ったり、一日中でもくつろいだりできる場所になっているの。子供たちがストリートで不良になっていかないためにも、ここでいろいろなプログラムを組んで、引き込んでいるのよ。」
歯が黄色で、髪が真っ白のショートカット、しわがいっぱい、目がまん丸の彼女は喋り続けました。
吹き抜けの3階のバルコニー。
二人で肩を並べて、カラフルな凧の展示の下を歩く人々を見ていました。午後の陽がさしこむこの図書館、私は、何か生き生きとしたものを感じました。

ひとむかし前は、この図書館、字の読める教育を受けた人のみ、つまりお金のある人のみの集まる場所だったと思うのです。インテリアを観ると、それがよくわかります。金持ちの家を大きくしたようなつくりです。今はそこに誰もが腰をおろし、美しいアンティークの椅子にもたれ、好きな本を読んで時間を過せます。外は0度の寒さ、中は暖炉と暖房がきき、ホームレスのたまりばでもあります。

私のショーは例の2階のパーティー会場のような暖炉の部屋でした。音響の人がスピーカーを持ち込み、椅子が100ほど並び、前のカーペットには子供たちがすわり、150人の満員で始まりました。ショーの最中、一番前にいる8歳位の女の子が何度か叫び、私たちはびっくりしました。それは止むことなく、マイッタわけです。でもこういう場合、パフォーマーが口出しはできません。ディレクターが判断して、出ていってもらうのが普通です。が、ディレクターは壁に立って、全てを受け入れるかのように、微笑んでいます。結局、そのやかましいコは最後までおりました。

ショーの後、人の列ができて、破れたシャツのオヤジと握手をしたり、インド人のおばさんから野草の束をいただいたり、高校生のグループとワイワイと言ったり。
列の最後にはあのやかましいコとお母さんがいました。やかましいコは目がすわってません。相変らず叫んでます。私が彼女の背中をさすると少し声がおさまり、お母さんは「うるさくてすみませんでした」。そう思うんやったら、さっさと出てけ、ってなもんです。でも、よく考えると、そうやって、出ていってばかりいると、障害をもつコは、何を見るチャンスもありません。

「一緒に写真、いいですか?」とお母さんは遠慮がちに言いました。私はそのコの肩に手をおき、ポーズをとりました。そのコは再び、ぎぃ~と叫び、私はしゃがんで、必死で彼女の背中をさすりました。写真のシャッターがおりて、お母さんは、サンキューと言い、大きな図書館の中ジグザグに歩いていきました。

音響の片づけがすみ、私もケースに道具を入れ終わると、会場には幾人かの人が残って本を読んでいました。そして、全てを受け入れるかのように、暖炉の火が燃え続けていました。
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# by kunikotheater | 2008-07-22 13:14 | エッセイ

メークのミレン

マイアミの古いトレーラーの楽屋はコーヒーの香りでした。
昭和の初めみたいな蛍光灯があかあかと灯り、朝5時からWeb Videoの録画は始まりました。

8時収録で、5時集合、打ち合わせ、メイクと続きます。ベーグル&チーズクリームをあごがだるくなるまでほおばり、カナダから来たマリーというまん丸に太った歌手と立ったまんまでコーヒーを飲みまくりました。彼女と私がそれぞれ15分の持ち時間で30分の収録予定。

アシスタントディレクターが来て、予定確認し、メークのミレン登場。
背の高い椅子にすわると、彼女は肩に使い古したタオルをかけた。
ココア色の肌、バービードールの可愛い顔立ちのミレンは21歳。紫とピンクの派手な化粧が似合っていた。
「なんのパフォーマーなの?」
「日本の民話神話をマスクや音楽を使ってやってるの。」
「あら、うちの娘にも見せたいわ。違う国のアートを見て育って欲しいの。」
「若いママね」
「17歳の時に生んだの。できたから生んだの。勿論、妊娠するつもりはなかったわ。」
彼女は少し微笑んで、ファンデーションのつき具合を鏡で確かめた。
「そうね、思いもしないことが起こるから、人生ってフシギね。」
彼女はそういって、ぷっくらふくらんだお腹を指差した。
「二人目の子よ。またできちゃったの。」
その手にはいくつもの銀の指輪。ただ左の薬指に指輪はなかった。

彼女はプロのシンガーになりたかった。パティ・ラベルが好きだった。メークが上手という評判がなぜか広がって、お金をもらえるようにまでなった。シンガーでは食べていけないから、これでよかったのかもしれない。彼女はアイシャドウの色を決めながら、私の知らないメロディを口ずさんだ。

私は、濃い青と緑がまぶたに重なっていくのを見ていた。目を動かさないように唇だけで喋った。
「ミレン、人生ってフシギよね。あたし、マイムやダンスがしたくてアメリカに来たのよ。でもどういうわけかストーリーテラーよ。それでね、あたし、オトナになったら結婚はしたくないけど、子供は欲しいって思ってたの。ところがどういうわけか結婚して、子供はいないの。
 ありふれた計画通りにいったりしないものね。」
「んふふ。だからおもしろいのね。
 去年、弟が銃で撃たれの。彼のワイフはドラッグ中毒だから彼らの幼稚園児2人を私がひきとることになったのよ。まさかこんなことになると思わなかったわ。どこまでおもしろくなるのかしら?」
彼女は黒い瞳をぐるっとまわして、最後にアイラインを太くいれ、私はその派手な仕上がりにぎょっとした。次はつけまつげ、どこまでおもしろくなるのかしら?二人で笑った。
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# by kunikotheater | 2008-07-22 13:11 | エッセイ

The Night Before Christmas in Florida

フロリダは今日も80度、
これって気温でいうと27度位?
にわか雨が降って、
雨の音がうるわしい南国のクリスマスイブです。
街はアメリカ北部のオハイオ、ニュージャージー、ミネソタなどの車のナンバーが増え、
こういうのをスノーバードと呼びます。冬の渡り鳥のことね。冬の間だけ、どっかに部屋を借りたりするわけね。こっちに冬の家も持ってるって人もいる。

テレビはホワイトハウスのクリスマスイベントです。ミュージカルじだてのサンタのショーでした。
めいっぱいズッコケた。
で、天ぷらうどんを作って食べる。
で、ため息をつくと、開けた窓から、なんか黒い大きいもんが動いてます。ハゲタカ?やたらたくさんいるのは、外で乾かしている、製作中の赤のマスクを血の色と勘違いしてたかってきたのでした。
私が外に出て、「しぃ~、しぃ~」と追っ払う。
りすがおもしろがって、やしの木から落ちるように飛び回り、ふくろうが真昼まからホウ~、鷹の子供がぎぃ~、てなわけで、裏の川はアリゲーターがひなたぼっこです。
普段この辺の野生の動物はニンゲンの近くに寄ってこないのにね。
(参考までに、私はど田舎に住んでます。英語でいうmiddle of no where,,,)

キリスト教徒でない私、
カソリックスクール中退のダーリン、
は、クリスマス逃避願望により、外出を避け、ソファにすわりこみ、DVDとギター特訓とニンテンドーと読書にふけってます。
これが私の師走です。
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# by kunikotheater | 2008-07-22 13:03

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