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77億の感動


アメリカ在住のパフォーマーです。世界人口77億の感動研究中。プロフィールは下のカテゴリーから。
by KunikoTheater

アナログ 極上の楽しみ

大阪のおかんが、電話でのたまう。
「ジレリになったらテレビが見られへんようになるで。、
なぁ、あんた、帰ってきて、一緒にどうにかして~」

ジレリ?

ふむ、地デジのことであった。

詳しくオンラインで調べてみると、2011年7月にアナログ放送終了らしい。
テレビマニアックのおかんとしては、それまでにどうにかせねばならない。
同じページに、デジタル放送の利点が説明されていた。
高画質、臨場感あるサウンド。

おかんにとってはどうでもええもんです。
おかんはラジオで育ち、白黒のテレビのチャンネルをカンカンたたきながら回してなんぼの世界です。今や、カラーテレビにリモコンですが、それすら、実はどうでもよく、映って聴こえたらそれでええんです。

おかんは、そういう足りないものばかりのアナログを楽しんでいるところがあります。
放送に足りない部分、見えないもの、聞こえない音を
豊かに持ち合わせた想像力でうめる楽しさを、知っているように思います。

そこで思うのです。
私はハイテクに興味があるし、うちのオタク亭主の影響もあって、
デジタル世代を謳歌していますが、
デジタルがアナログを上回り、
人間性や知性をもあげるとは言い切れません。

劇場にもハイテクは登場し、
照明と映像を駆使したミックスメディアのショーがおもしろいです。
でも、アナログなマイムや芝居が、それに負けてはいかんと思うのです。
古いものを犠牲にするな、とか温故知新とかを叫んでるのではありません。
アナログのショーって、めちゃくちゃおもろいと叫びたいのです。
(叫ばなくても、みぃんなそれくらい知ってるぅ、、、すんません。ついコーフンしてしまいました。)

たとえば
寄席にいって、落語。アナログ 極上の楽しみ_a0105219_23594314.jpg
自分の想像力と隠れた知性をフンダンに使ってみようと、腰をすえて挑む時、
そのおもしろ味は言葉になりません。
古今亭志ん生師匠のビデオ、でお試しを。


http://video.google.com/videoplay?docid=2913089712772544946#
# by kunikotheater | 2010-05-29 00:00 | 77億の感動の研究

ジャムジャム

ジャムジャム_a0105219_695211.jpg

ハービー・ハンコックのドキュメンタリーで、数人のタイプの違うミュージシャンとコラボをするドキュメンタリをみてます。
そしたら、昔のマイルス・デービスのバンドの白黒のクリップが出てきて、バックには、ベースのロン・カーター。かつてこんなメンバーで5年近くやってたんだよね。
すごいぞ、マイルスのセッションのメンバーって。横にいた音楽フレンドがのたまう。
チャーリー・パーカに始まり、ウェイン・ショーター、ソニーロリンズ、サラ・ボーン、、、、
書ききれやしない。

1945年に19歳に始まって、1991年までのディスコグラフィを覗いたら、圧巻でした。

DVDの画面に目を戻すと、
ハービーのトキュメンタリーはサンタナとのジョイント、そしてポール・サイモンとおもしろく進んでいます。


ミュージシャンは、多くのほかのミュージシャンと交わって、
新しい音楽をどんどん作っていく。
それに比べて、
パフォーマーは、特に私のようなソロのパフォーマーは、
他のアーティストと、またはかないの複数と、
作品を作り上げていくことが、ずっと少ない。
それは少しつまらなく、
停滞気味のオリガミアーティストとのジャムを再開するのでありました。Yeh~♪





# by kunikotheater | 2010-05-26 05:56 | 77億の感動の研究

マルチ能力

マルチ能力_a0105219_1224149.jpg

Artを活用した授業をしていこう。
という学校への芸術推進を図るFlorida Alliance for Arts Educationによるカンファランスに行きまった。

私のショーの仕事は学校への芸術推進のひとつ、であるから、
今の学校教育をもっと知るために、べんきょーです。

カンファランスでは、
新しい教育方法を開発するために、先生や教育者たちがアイデアをシェアします。
たとえば、
音楽を国語の語彙の広がりと結びつけて、新しい言葉や言葉のリズム学習に使ったりするのが、楽譜の小節を数えるのと算数を結びつけたり、
ダンスをしながらその動きを、図形にして半径から面積を出したり、
アイデアはいくつでもあるわけです。

数年前、ハーバード大学の教育学者、Howard Gartner によるThe Nine Types of Intelligence というのを読んで以来
こういう新しいアイデアには興味がありました。
日本では「多重知能の理論」などの本が出ているようです。
The Nine Types of Intelligence はどういうのかというと、
恐縮ながら、私なりの解釈を述べますと、、、、
子どもは学習または知性のスタイルを持っており、9つのタイプをあげてみよう、ってことです。
自然を通して学ぶのがうまいタイプ、
音楽を通じて学ぶのがうまいタイプ、
論理的にいくといいタイプ、
体を使って学ぶタイプ、などなど、、、です。
きちんと知りたい方は、こちらへ。
http://skyview.vansd.org/lschmidt/Projects/The%20Nine%20Types%20of%20Intelligence.htm

で、
それぞれを活かした教育方法が求められるわけです。
で、FAAEは、
芸術を使って学習していくところに、高い効果を得る生徒の数が多いと提唱し
美術、音楽、演劇、舞踊の先生が奮いたつこのカンファランス。
が、
不景気のあおりで、芸術関係の先生はリストラの嵐に飛び散っています。
結局カンファランスは、その先生達の日頃からたまっている不満に満ち溢れていました。
私は、といえば、深刻さを感じつつも、プリゼンのひとつをした、ナイジェリアのダンスのグループとちょっと仲良くなって、ドラムを叩かせてもらって踊るわ歌うわ、で帰ってきました。

# by kunikotheater | 2010-05-24 10:45 | 77億の感動の研究

水が危ない



ルイジアナの海がこんなになってしまった。
黒い塊は石油。ルイジアナ油田爆発による、
深海からのオイルパイプからのオイルの流出事故。
フロリダは数百マイル、離れているだけで、
今にも同じ被害が広がる可能性大。
もしそうなったら、
普段から、美しい海を当たり前にしてきただけに、
想像を超えるおそろしい出来事になりそうです。
だって、まだ、流出の場所をふさぐことができずにいるのですから。
もう10日以上もたつのに。

おまけに、石油会社の国会での答弁は、
「うちの会社の責任ではない」
ときたものだから、無視状態ではどうにもなりません。

仮に尽力と時間の問題で、
フロリダへの流出を防ぐことができたとしても、
ルイジアナやアラバマはすでに、取り返しのつかない海の汚染で、
共に考えていかなくてはならない深刻な問題です。

ニュースは以下です。

【アメリカ・ルイジアナ油田爆発】非常事態宣言4州に=原油流出拡大、過去最悪懸念も-米南部沿岸[10/05/01]

米南部ルイジアナ州沖の石油採掘施設の爆発事故により大量の原油がメキシコ湾に流出している問題は、
海底油田の封鎖作業が難航、大量の原油が沿岸部に迫っている。
メキシコ湾に接するミシシッピ、アラバマ、フロリダの各州は30日、前日のルイジアナ州に続き
非常事態を相次いで宣言。4州で大規模な汚染被害が懸念されている。バートン大統領副報道官は1日、
オバマ大統領が2日に沿岸地域を訪れる予定であることを明らかにした。

米メディアによると、海底油田からの流出量は1日80万リットル以上とみられ、これまでに少なくとも
600万リットルが流出した。1日の流出量は約400万リットルとの推計もあり、流出が長期化すれば、
1989年にアラスカ沖で起きた原油流出事故(約4200万リットル)をしのぎ米史上最悪となる恐れがある。

今回の爆発事故後、流出した原油の帯は長さ約200キロ、幅約110キロに拡大。その広さは東京都の
面積の約10倍に相当する。沿岸の一部に原油は漂着し、ルイジアナ州ニューオリンズ南東約110キロでは
黒い油まみれの水鳥が確認された。

ワシントン・ポスト紙(電子版)によれば、ルイジアナ州は米国沿岸湿地帯の約40%を占め、
魚介類の有数の繁殖地。野生動物や希少植物など生態系への深刻な影響が懸念されている。

英メジャー(国際石油資本)BPは爆発後、海底油田に無人ロボットを送り込み、流出元の遮断を試みているが、成功していない。

ソース 時事ドットコム 2010/05/01-23:17
# by kunikotheater | 2010-05-13 01:53 | エッセイ